2023年6月27日火曜日

『これから行ってもらえますか?。』

配車担当;『XXX中央病院への送りですが。お迎え場所は、無線で誘導しますが。』

私;『え!?。XXX中央病院ではなく、〇〇〇中央病院ですよね。XXX中央病院と言う病院は、無いと思いますが。
約20Km先の全国的にも有名な病院への送り。
だが、
私;『この時間だと危篤なのだね。途中の峠道が、キツイね。帰庫するのは、残業になるね。』
私;<月曜日の夜の街が、余りにも暇だったから。YouTubeで”峠道”の怪談話しを見てしまったよ。見るのではなかったよ。>
暇なので、そろそろ車庫に戻り洗車しようとして矢先の意外な依頼。

その後に誘導されて行った先は、廃ホテルの裏の狭い両隣りの民家も廃屋の如き寂しさが滲みだす木が通りに覆い被さる様な路地へ慎重に進入。
私;『以前にも此の路地に入ったが、心底に嫌な路地。しかも、行き止まりだよ。』
安すると、既に外にお待ちのお客様を発見して、乗車案内。
私;『お客様。行き先は”XXX中央病院”と伺っておりますが、〇〇〇中央病院の間違いではないでしょうか。病院に行かれている方に確認取れないでしょうか。』
と言いつつ発車。
道中、漸くに正しい行き先が確認できて、私の想定通りの行き先で確定して走行。
その道中、
私;『私は、母の死に目に逢えませんでした。いまでも、姉妹を恨んでおりますよ。』
お客様;『私も、実父の最後を看取ることが出来ませんでした。』
そんな会話をしつつ気持ちば急ぎ走行。
だが、
私;<今夜の峠道は、いつもは交通量が多いのに、今日に限って車が少ないね。車のライトに照らされた峠道は、不気味だな。あんなYouTubeを見るのでは、なかった。
何とか無事に〇〇〇中央病院の夜間窓口にご案内。
私;『ありがとうございました。』
何とも不思議な気持ちでの完結。

ところが、この帰路の峠道は、1人での走行故に、
私;『怖~い。』
さても、クタクタにて帰庫。

2023年6月26日月曜日

『無事に、帰還出来て良かった!。』

同僚;『あれ?。ボンネットが開いていない?。』

私;『え!?。』
高速利用でお客様をお送りして約25K円の売上を上げて、
私;『初っ端で、本日の日当クリア出来たなあ。』
と安堵の帰庫をしてから、JR駅まで待機している時に、同僚が声を掛けてきた。
同僚;『やはり、しっかりと閉まっていないよ。』
と言いつつ、ボンネットを閉めてくれた。
私;『ウワオ!。それならば、高速走行中は、ボンネットが開いていたのか。怖~!。』
同僚;『万が一、高速走行中に、ボンネットが開いたならば、大変な事になっていたよね。』
私;『そうですよ。新聞等のメディアに載ってしまいます。
その原因を分析すると、
私;『始業前点検の時に明けて、色々とやっている内に、閉め忘れたのだね。
更に、
私;『高速走行中は、常に大型トラックに追随して走行していて、加速車線はほとんど走らなかったのが幸いしたのだね。』
本日も無事故を感謝。

2023年6月13日火曜日

『新型コロナ禍前の賑わいは、こんなではなかったがね。』

私;『私の前の会社の様子は、新型コロナ禍明けた事もあり、売上UPした様です。』

お客様;『この街は、3年の月日の間に様変わりしたね。』
私;『以前に飲みに出ておられた方々も、3年分の歳を取っておりますからね。』
お客様;『この3年、皆が家吞みに慣れてしまったこともあるからね。』
私;『この新型コロナ禍、大手のタクシー会社の経営者の中には「新型コロナ禍明けても前の状態には戻らないであろう」と分析されておられましたからね。』
お客様;『そうですか。』
私;『新たな時代の幕明けでしょうか。』

2023年6月9日金曜日

『そこを、真っ直ぐ。』

(高齢の)お客様;『右に曲がらずに、先程の所を左です(怒)。』

私;『?。(さっき「真っ直ぐですね」と確認したではないか)』
ここら辺は、新しい道が出来て、昔とは全く道路が変化してきた地域。
当然の如くに、私は右カーブを道なりに走行。
ここが今や幹線道路になっている。
私;<この人。因業な。世の中、自分中心に動いていると思っているのかな。
私;『先程の所を左折ですね。失礼いたしました。』
(高齢の)お客様;『そう。』
私;<前の会社でもあったなあ。こんな道路。昔は「真っ直ぐ」と言っていたが、今では脇道となり「曲がって」と言う道路の個所だ。>
次からは、
客;「真っ直ぐ。」
と言われたら、
私;「右に道なりで宜しいですね。」
と、確認した方が良いね。
しかし、
私;<こんな風にルートを言うのは、このお婆さんだけだよ。>
私;<面倒くさい。>

『新車の割り当て、変だよ』

同僚;『大きな事故を起こした70歳を過ぎたドライバーに新車を与えることは、何を基準として行うのか。』

私;『そう言えば、そうですね。』
夜の暇な時間帯に同僚が怒りを込めて話しかけてきた。
私;『私は、前の会社に10年ほど在籍していましたが、いつも事故車のお下がりばかりでしたよ。』
同僚;『私は、前の会社では1度だ。』
私;『新車を2回も貰えたドライバーもいますがね。』
同僚;『その基準に悪意を感じるね。』
私;『ある時、新車が入る情報があり、同僚からは「次はゴマちゃんが貰えるぞ」と言われた事もありましたがね。』
世の中、気持ち良く仕事をしたいもの。

2023年6月7日水曜日

タクシー料金、値上げへ

同僚;『タクシー料金の値上げに伴い料金タクシーを変える様だよ。』

私;『タクシー料金の値上げがあるのですね。』
一般紙を購読していない我が身にとっては、驚きのニュース。
私;『先日、お客様からタクシー料金の値上げについて聞かれましたよ。』
同僚;『具体的にいつになるのか不明だがね。』
私;『タクシー料金メーターを変更するならば、ETCとの連動を図り、クレジットカードにも対応して欲しいですね。』
同僚;『今の世の流れだからな。』
私;『そうです。特に、此の地は、ロングの出る事が多いです。また、ビジネス客は、多額の現金を持ち歩いていないことが多いです。』
同僚;『そうは言っても、カード等の手数料が地方のタクシー会社ではキツイのも事実。』
私;『難しい課題ですね。』
同僚;『今、クレジットカードやPAYPAYが使えない事によりお客様が他地域のタクシー会社に客を奪われているのも事実だからな。』

遠くから通っているね

私;『私は、タクシードライバー人生がこれから先が長く無いと思い、せめて最後は普通のタクシードライバーで終えたいと思い、この会社に移りました。』

ある日、
私;『いつもならば、暇な夜なのに、今夜は遠くに帰られるお客様が多いな。』
そんな夜にお乗せしたお客様との会話。
お客様;『運転手さんは、此の地の人ではないのですか。』
私が此の地に疎いので、行き先の案内をお願いした時の事。
私;『はい。すみません。此の会社に入ったばかりでして。二つ先の街から通っています。』
お客様;『大変だね。』
ここから標記の会話になった。
お客様;『それなら私と同じだね。』
お話しをお聞きすると、某・団体の代表を息子さんに譲られて、今はノンビリと過ごされており、用事があり帰省されているとのこと。
そして、目的地に着き降りられる時に、
お客様;『それじゃあ頑張って。』
励ましのお言葉をいただき完結。
私;『ありがとうございました。』