客待ちしていると、かなり出来上がったお爺さんが乗って来た。
お客様;『俺んち解かる?。』
私;<???>
私;『お顔に見覚えがあるのですが。』
すると、
お客様;『〇〇〇地区の・・・。』
と言い掛けてから漸く私が思い出した。
私;『場所、思い出しました。』
無事にタクシー発車。
すると、この泥酔客が話し掛けて来た。
お客様;『横のラーメン屋は、他に客は居らず、更に、客にマスターは話し掛けても来ない。まるでお通夜。サービス業として最低だ。』
私;<本当にその通りだな。タクシーも同様だな。>
このお客様、泥酔していても立派な社長様。
言う事は、しっかりしている。
そんな事に納得しつつも無事に送り届けて完結。
こんな暇な日のそろそろ夜が明ける頃、若い男性グループがタクシー乗り場に来た。
お客様;『〇〇〇駅まで幾らで行きますか?。』
と、暇な時に嬉しくなる様な質問が飛んできた。
私;『今は深夜時間帯ですので、少し手前の駅までは約6,000円となります。』
お客様;『すると、¥8,000円も有れば行けますね。お願いします。』
乗車料金を聞かれて以前に懲りた経験があるので、この場合は決して安めの金額を返答しない。
私;<¥8,000円もしないはずだから、安心して行ける。>
客達は道中、酔いもあるので車内で寝てしまう可能性・大。
故に、目的地の大まかな場所を聞いておく事は忘れない。
その間、お客様が寝てしまおうが、当方は関知しない。
そして、目的地が近くなった所で、
私;『お客様!。まもなく目的地周辺です。どちらになりますでしょうか。』
と、デカイ声を出して、お客様を目覚めさせて、ルート案内していただく。
無事に現着。
私;『乗車料金;¥6,800円です。』
当然、¥8,000円もしない。
お客様;『¥8,000円しないのだ。』
私;<何か言いたげな・・・。>
お客様;『この前は、¥8,000円を超えたのにな。』
私;<何んだ。そんな事か。>
私;『その時は、何処かにお寄りになって来られたのでは無いですか。』
お客様;『あ!。そうだ。この前は、迂回した。』
私;<こんな暇な夜にトラブルは、ご免だ。>
この売上のお陰で、ノルマの奇跡の約90%達成。
本日の売上;ノルマの89%
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