昨日の熱中症気味になった反省を踏まえて、必要な時以外はマスクを外しての乗務。
私;『今日は拘束時間が長いから、無理すると倒れてしますよ。』
始業前点呼に事務所へ行くと、
私;『あれ?。』
大事な忘れ物に気がついた。
配車担当;『昨日お乗せしたご指名のお客様のお忘れ物が無い?。』
私;『すみません。釣り銭を忘れたので、忘れ物&釣り銭の用意と合わせて連絡します。』
朝の出庫前を慌ただしく準備して出庫。
そんな日に不思議なお客様をお乗せした。
配車でお客様のご自宅に到着。
目的地をお聞きすると、
お客様;『バスターミナルへ。』
ここで肝心な事を確認する。
私;『この時間ですと、25分発の高速バスですか?。』
お客様;『そうです。』
お客様;『お任せします。でも、大丈夫ですよね。』
私の一番に嫌な時間に追われる仕事の開始。
ところが、発車して間もなくに面白い話しが始まった。
お客様;『仕事が駄目ならば、タクシー運転手になろうかと考えています。』
私;『この時期のタクシー運転手は、新型コロナウィルスの影響で稼ぎが大幅DOWNしていますから、慎重になられた方が良いですよ。』
お客様;『あ、そうですか。』
私;『更に、此の地域は、二種免許を所持していればタクシー運転手になれます。が、都市部等では、地理試験に合格しないと駄目です。』
お客様;『それは、聞いたことがあります。』
私;『此の地域の給与体系は完全歩合制ではないですが、都市部等では完全歩合制です。従って、個人の努力により稼ぎが違います。』
お客様;『大変ですね。』
私;『最も、地理試験に合格すれば、新卒でペーパードライバーでもタクシー運転手になることが出来ます。私は、ペーパードライバーで見ず知らずの人を乗せて走る事は、怖くて出来ませんが。』
こんな会話をしている内に無事に現着。
私;『何とか間に合いましたありがとうございました。』
お客様;『先程の走り方と言い、コース選択と言い、流石にプロですね。』
私;『ありがとうございます。お気をつけて行ってらっしゃいませ。』
こんな出来事を同僚に話しをすると、
同僚;『我が社へ誘えばよかったのに。』
私;『新型コロナウィルスの影響で稼ぎが減り、我が明日の暮らしに苦慮しているのに、他人には此の稼業は勧められませんよ。』
同僚;『そりゃあ、そうだな。』
更に、他にとんでもない客に遭遇。
私;<この客は、新型コロナウィルスの保菌者かも。昨日も三桁で万札を出してきた。>
私;<今日は、千円台を超すだろう。>
と思っていると、
私;『え?。ご自宅までかなりの距離がありますよ?。』
と確認すると、
お客様;『ここで良いです。』
何とワンメの所で清算。
更には、
私;<ギョエ!。また今日も万札で両替!。>
私;『千円札ありまんか?。』
お客様;『無いです。』
私;<ふざけるな!。連日に車内で両替するな。>
こちらが清算を渋っていると、
お客様;『それでは、このコンビニで両替してくれば良いですか?。』
私;『すみません。お手数ですが、お願いします。』
逃げられない様に、車内にお荷物がある事を確認して、行き先に注視。
その後、無事に両替を終えて来たお客様をお迎えして、清算も無事に終了。
だが、
私;<ワンメの清算に、大分手間を取ってしまったな。>
その帰路に、勿論の事に車内のアルコール除菌を入念に実施。
色々とあった一日の乗務も昨日の様な熱中症気味にならずに、無事に帰庫。
私;『やはり、新型コロナウィルスへの感染は、怖いよ。』
本日の売上;ノルマの85%