私;『¥1,800円になります。』
駅前からお乗りに、高齢女性のお客様。
お客様;『此処までのタクシー運転手さん、「ご自宅までに坂道がありますか」と聞かれたので坂道がある事を伝えると、丁度タクシーが停まっていたので此処までにされましたの。』
とのこと。
外は、大雪。
お客様のご自宅に向かう手前の急坂は、我がFF車のタクシーでも嫌な坂道。
私;『それは、FR車のタクシーでは、そのドライバーさんは懸命な判断ですよ。私のタクシーも、登れるか否かですよ。この状態では。』
お客様;『え?。タイヤチェーンを巻けば良いのでは?。他のタクシー運転手さんは、行ってくれますよ。』
私;『(ならば、その運転手に頼めよ)この雪&路面状態での登坂は大変ですね。このFF車のタクシーでも、滅多にタイヤチェーンは巻きませんよ。』
お客様;『え!。そうなの?。』
そんな会話をしつつ、いよいよ急坂へ。
私;<前をミニバンに続き軽自動車も登坂していくな。流石の軽自動車も慎重な運転だな。>
ところが我がタクシーも、前輪が少し滑る気配。
私;<慎重に行こう。>
何とか急坂をやり過したが、まだ安心できない。
そして、いよいよ案内していただきつつも、ご自宅の前の坂道へ。
お客様;『そこを曲がった先です。』
と、ご自宅の前の坂を見ると、
私;『この除雪してない約20cm程の雪がある坂へ曲がって登れません。上から回り込みますね。(上からも進入したくないねえ)』
無茶苦茶な場面を終えての清算へ。
私;『タクシー料金は、¥1,800円となります。』
すると、千円札を出してきたが、その後がなかなか出て来ない。
財布の中をモゾモゾして漸く八百円が出てきたので、
私;『ありがとうございました。』
と、お客様を見送った後に、出されたお金を確認すると、
私;『あれ!?。硬貨の下になっていた百円玉が、五十円玉だったよ。』
私;『どうりで、長くモゾモゾやっていたはずだ。ワザとかなあ。』
¥50円、自己負担確定して完結。
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