2023年10月31日火曜日

『もうねえ。月曜日は、休業日でも良いよね』

配車担当;『本当に、この街の月曜日の夜は、電話が極めて少ないねえ

私;『本当に、”死んだ街”ですね。』
配車担当;『ハハハ。”死んだ街”ですか。
終業までの何時間かを稼働台数1台だったが、充分に時間を持て余してしまった。
私;『営業時間短縮よりも、夜のタクシーの営業停止ではないですかね。』
そこれからの忘年会シーズンに向けて、余り期待の薄い町。

2023年10月26日木曜日

『3台口です。』

私;『え?。あの先頭車は、このまま進行して、2、3台目のタクシーのことをどう考えているのかな。

案の定、2台目以降のタクシーが着けるのが逆向きになってしまった。
私;『この狭い路地。しょうがないね。一旦、通り過ぎて、此の先で転回してくるか。』
何とか苦心してお客様のお迎えの体制になった。
その後に、暫し待機ての発車。

ところが、順調に進行していくと、
して、出てこられた男性のお客様が、
お客様A;『そこを左に曲がって
私;『え?。ここをですか。』
あまりの狭さに確認。
お客様A;『そう
私;『そうですか。ですが、”通り抜けできない”看板が立っていますよ。』
お客様B;『ここではなく、此の先では?
私;『ちょっと行ってみますね。』
と、段々に狭くなり、
私;『この突き当たりのT字路は、右には曲がれません。』
両側の植木がドアミラーに当たってきたので、
私;『これを戻りますね。』
お客様C;『え!。この狭いところをバック!?。
お客様D;『プロだから、大丈夫
私;<道端の水路が気になるなあ。>
なんやかんやで、無事に脱出。

私;『大変な日だなあ。』

2023年10月24日火曜日

『俺ん家、分かる?』

私;『この店で、この時間での依頼ならば、あのお客かな

夜遅くの電話に、そんな予想をして御依頼の店に。
お店に到着して、店内へ声掛け。
そして、出てこられた男性のお客様が、
お客様A;『俺ん家、分かる?
私;『XXX信号を曲がって行った先ですね。』
と返事をすると、
お客様A;『お。運転手さんとは、良く遭うね。
私;『ありがとうございます。』
そんなこんなの車内の会話をしつつも無事に現着。
私;『ありがとうございました。』
と、完結。
私;<こんなお客様ばかりだと、助かるのだがねえ。>

『私が、奥様の降車のことばかりに注視していたのが、いけなかったかな』

お客様(ご主人様);『痛たた

私;『え!?。どうされましたか。
右後部に乗られたご主人様のドアサービスを行い、次に、
私;『奥様、お待ちくださいね。』
と、左後部座席にお乗りの足が悪くされている奥様に気を向けていたところ。
私;『?。』
タクシー後部からの叫び声。
私;『どうされましたか。』
転倒されているご主人様に近寄ると、
私;<しかし、何故に、こんな倒れ方をする?。>
何と右側のお顔付近からの出血。
私;『救急病院へ行かれますか?。』
お客様(奥様);『また、転んだの
お客様(ご主人様);『大丈夫
とは言うものの
私;『いえ。かなりの出血ですよ。』
私;『申し訳ございません。』
お客様(奥様);『いえ。運転手さんの責任ではありませんから、お気を使わないでください。
私;<そうは言ってくださるが、本日の一本目から此の有様では、嫌なスタートだ。>

その後、
泥酔状態の客2名も遭遇。
私;<嫌な一日だ。>

2023年10月21日土曜日

『タクシーの夜やるドライバー、いない?。』

配車担当;『この会社、このままでは危ういヨ

私;『このご時世、この時間給では、無理ですよ。
始業前点呼の時、厳しき現状を皆が認識するところ。
私;『老後を、稼ぎよりも、ノンビリと過ごしたいドライバーがいれば良いですがね。』
配車担当;『社長は、そんなことを真剣に考えていないからなあ。』
私;『東京では無人タクシーの実験が開始されますから、これからの田舎の此の業界は厳しいですね。』

でもね。
私;『タクシーは、物を運んでいる分けではない。』
更に、
田舎では無人タクシーなど無理。

2023年10月17日火曜日

『もう、この田舎町の夜のタクシーの必要性を感じないね』

 代行社のスタッフさん;『我々が、彼方此方と動き回っている間、駅前のタクシーは、停まったままだね(笑)

私;『流石に、長時間も停まったままでは、疲れますね(笑)。

情けない会話に、
私;『そろそろ、近場でも良いから動きたいね。』
私;『しかし、一週間で一番に暇な月曜日に、こんなにタクシーは不要だね。』
私;『それよりも、日曜日の稼働台数を2台だけでなく、3台にして欲しいね。』
同僚;『俺は、応援で、今日、呼び出されたが、必要なかったでしょう(笑)。』
私;『ハハハ。そうですね。』
同僚;『このまま、ほとんど仕事せずに、終わりそう。』
そんな同僚は、約束の終業時間となったので、早速に帰庫。
残ったタクシーは、
私;『いつもの週末のラスト・ドライバーの高齢者コンビか。』
<もう、今日も暇なまま終わりだね>
終わりの段取りをいていると、
私;『夜の休憩を挟んでの6時間ぶりの仕事だ。』
暫し様子見そんなことを代行社のドライバーに話すと、
代行社のスタッフさん;『ハハハ

終業点呼の時に、
私;『もう、この町で、タクシーは不要ですね。代行社がメインの夜の街ですよ。』
と、非常に疲れを覚えての帰宅。

2023年10月5日木曜日

え!?。あのママさんが、最敬礼!?。

吞み屋さんのママさん;『通常だと、乗車拒否の客ですよね

私;『そうですね。ドライバーによっては、断るケースですね。

同僚;『もう、暇だから帰るわ。
私;『まだ、依頼がある可能性も、ありますよ。』
ラストまで2台稼働の田舎のタクシー。
いつの間にか、この相棒の先輩ドライバーが帰ってしまった。
私;『やむを得ないね。一人で、踏ん張るか。』
と、終電も遠に過ぎて、真っ暗闇のJR駅前にて独り寂しく待機。
そんな時に、配車。
私;『ギョエ。この店で、この時間に、配車か。危険な匂いが、プンプンとしてきたな(笑)。』
現着して、お店にお声がけ。
すると、店内の様子が、
私;<やはり、我が危険信号が、点滅したぞ。>
如何にも、乗車拒否対象に近い気配が充満。
それから、10分程に待機していると、お店のママさんと連れの男性に支えられた超・泥酔状態の女性が店内から出てこられた。
私;<もう直ぐにラストの時間に、車内でのゲロは御免だぞ。>
暫し様子見。
すると、
吞み屋さんのママさん;『私も付いて行くね。独りでの介助は、大変だから。
との有り難いお言葉。
行き先と最終目的地を確認して発車。
当然、ママさんをお店まで連れて来なければならない。
そして、無事に、泥酔状態の女性に到着。
私;<車内もゲロで汚されていないし。安堵。>
これからは、気楽に走行。
ルートも確認して、無事に連れの男性も降車。
この後は、ママさんのみ。
吞み屋さんのママさん;『本当に、ありがとうございました。普通ならば、断るドライバーがいるから
私;『いえ。私も、若い頃は、泥酔状態して大勢の人に迷惑を掛けて来ましたから。』
そして、お店までご案内して、無事に清算を終えて、店を後にしようとすると、
私;『え!。この店のママさんが、”拝”の姿勢でのお見送り!。』
普段の様子からは窺えない知れないことであった。

私;『今日も、無事に帰庫!。』