吞み屋さんのママさん;『通常だと、乗車拒否の客ですよね。』
私;『そうですね。ドライバーによっては、断るケースですね。』
同僚;『もう、暇だから帰るわ。』
私;『まだ、依頼がある可能性も、ありますよ。』
ラストまで2台稼働の田舎のタクシー。
いつの間にか、この相棒の先輩ドライバーが帰ってしまった。
私;『やむを得ないね。一人で、踏ん張るか。』
と、終電も遠に過ぎて、真っ暗闇のJR駅前にて独り寂しく待機。
そんな時に、配車。
私;『ギョエ。この店で、この時間に、配車か。危険な匂いが、プンプンとしてきたな(笑)。』
現着して、お店にお声がけ。
すると、店内の様子が、
私;<やはり、我が危険信号が、点滅したぞ。>
如何にも、乗車拒否対象に近い気配が充満。
それから、10分程に待機していると、お店のママさんと連れの男性に支えられた超・泥酔状態の女性が店内から出てこられた。
私;<もう直ぐにラストの時間に、車内でのゲロは御免だぞ。>
暫し様子見。
すると、
吞み屋さんのママさん;『私も付いて行くね。独りでの介助は、大変だから。』
との有り難いお言葉。
行き先と最終目的地を確認して発車。
当然、ママさんをお店まで連れて来なければならない。
そして、無事に、泥酔状態の女性に到着。
私;<車内もゲロで汚されていないし。安堵。>
これからは、気楽に走行。
ルートも確認して、無事に連れの男性も降車。
この後は、ママさんのみ。
吞み屋さんのママさん;『本当に、ありがとうございました。普通ならば、断るドライバーがいるから。』
私;『いえ。私も、若い頃は、泥酔状態して大勢の人に迷惑を掛けて来ましたから。』
そして、お店までご案内して、無事に清算を終えて、店を後にしようとすると、
私;『え!。この店のママさんが、”拝”の姿勢でのお見送り!。』
普段の様子からは窺えない知れないことであった。
私;『今日も、無事に帰庫!。』
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