私;<ギョエ!。何故にこんなにもあの三千円の客に当たるのか。>
客待ちしていると、中年の男性が自車に近づいて来た。
お客様;『タバコを吸い終わる迄、待っていてくれる?。』
私;『どうぞ。』
この時までは、あの幾たびかの嫌な記憶を思い出す事もなかった。
その男性はタバコを吸い終わると乗車して来て開口一番に、
お客様;『〇〇〇地区へ。¥3,000円で他の運転手は行ってくれるので。』
私;『それでは、¥3,000円の所でお止めします。』
お客様;『其れで自宅まで行く。』
ここで漸くに過去の嫌な体験を思い出してしまった。
今日は、出社前からの雪降りで、始業点検と共に本年二度目となるタイヤチェーンを装着。
気が重く始業して、
私;『こんな日は、無事故>売上で、無事故で終われば良し。』
こんな日にこんな場面に遭遇である。
トラブルは、ご免である。
しかも、この客を乗せた時には、幹線道路は舗装面が出て来た為に既にタイヤチェーンを外してあった。
ところが、この客の家は、狭い坂の上である。
私;『お客さん、このタクシーはタイヤチェーンを装着しておりませんので、坂は上れないので行ける所までしか行けませんので。』
と事前に承諾を得る。
ところが、自宅前の坂は、予想通りに、一面の雪が残っている。
私;<おい。こんな所でタクシーがスタックしたら、にっちもさっちもいかなくなる。>
気合で名ばかりのタクシー用スタッドレスタイヤを巧みに操り何とか坂を登攀。
無事故で到着。
更に喜ぶ事に、
客とはトラブルも無く完結。
私;<しかし、二度と遭遇したくないネ。>
本日の売上;ノルマの156%
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