2017年3月5日日曜日

2017年3月4日(土)

勤務時間:11:00~02:00

意外にも客足の少ない土曜日であったこの日の乗務は、最悪の一日であった。

高齢のご夫婦が、自車が駅前の3番目で客待ちしていると乗られて来た。
これが後から考えると
私;<前の自車のタクシーへ譲れば良かった。>
最近の稼ぎの悪さに誘われて乗せてしまったのがいけなかった。
ご自宅へ到着後に精算を終えてお婆さんが降りて行かれたので、用心しながら後部ドアを閉めた途端に、
お客様;『痛い。
との声に驚き急ぎ様子を伺うと、
私;<ドアを閉める間際に手を出すから・・・。>
とは思ったが、即謝罪。
その後、事故処理担当と再訪してあらためて謝罪。

次に遭遇したお客様は、行き先が明確でないご夫妻。
会社の配車でホテルへお迎えに行くと、
お客様;『◯◯区にある介護施設へ名前がはっきりと覚えていないのですが。』
とは言うものの。
私;『そこには複数の介護施設がありますが。』
その後は、妥協点を見出してお送りしたが、何とも後味の悪い結果。

最後は、介護タクシーでお迎え。
ところが、ここの進入路は極めて狭い。
車をバックで進入しようとして後退したのは良いが少し道をズレていた。
私;『お。危うく道下へ転落するところであった。』
気付くのが遅れて危ういところであった。
更に、送っていった先も狭い路地の先にある家。
私;『夜には来たくない場所だ。』
車を擦った様な音がした感じもあったが周囲の点検の結果は無事故で完結。

こんな事が続きつくづく思う事は、 
私;『事故を起こせば、この稼業の仕舞い時。』

気持ちも萎えてPM9時半頃には、
私;『もう、帰りたいな。このまま乗務していても事故を起こしそう。』

そんな気持ちで乗務していて最後に乗られたお客様が印象的な言葉を言われた。
お客様;『寝る時は、朝目を覚まさないかもしれない。だから、床へ着く時は、身辺を綺麗にしてから寝る様にしている。もし万が一、寝床で発見されて他の人に家の中を見られても恥ずかしくない様に心掛けている。』
これからの我が身もかくありたい。

        本日の売上;ノルマの109%

2017年3月3日金曜日

2017年3月3日(金)

勤務時間:08:00~18:30

始業点検をしていた後に同僚と世間話しをしていてふとかなり車から離れて横からみていると、
私;<あれ。運転席の下に擦った傷がある。何処でやった。事故を起こした記憶がないが。>
それでも始業点呼の時に事故報告書を提出しようとしたが、
班長;『事故を起こした場所が解からないと事故報告書は、書けない。』
私;『思い当たる事がないですが、此処だろうと思う場所で報告書を作成します。』
一応、事故報告書を提出。

おかげで出庫が約30分遅延。

それでも、無理して急いで事故を引き落としてもいけないので、余裕を持ち出庫。

その後、ショッピングセンターへ常連のお客様のお迎え。
お名前を確認後に、お荷物がありそうなので、
私;『買い物した物をお持ちしますよ。』
と車から降りて荷物を載せるお手伝いをしようとすると、
お客様;『お宅の会社を50年程良利用しているが、そんな事を言われた事がない。今迄は、後部ドアを開けてお仕舞い。
そんな言葉を言われて嬉しく思うが、
私;『当たり前の事をしたまでですので。』
その後は、車内の会話も和やかなに完結。

他にユニークなお客様に遭遇。

お医者様にお迎えに行くと、
私;<良くご利用いただくお客様だ。ご自宅ならば、教えていただかなくとも解かるが。>
目的地を確認して出発。
常連さんですので、気さくに世間話しをしている内に現着。
私;『乗車料金;¥1,180円也。』
すると、¥1,400円を出されて
お客様;『お釣りは、取っといて。
しかし、このまま素直に受け取る事は出来ないので、当然の如くに
私;『多いですが。』
と確認すると、
お客様;『・・・。
暫しの沈黙の後に、
お客様;『お。勘違いしていた。
と言って¥2百円を引っ込められて
お客様;『お釣りは、いらないから。
しかし、今度は素直に頂戴する事に、
私;『ありがとうございます。』
いつもの乗車料金よりも今日は安かったのであろうか。 

この狭い車内、どうせ空間を同じにするのであるから、お互いに短い時間を楽しく過ごしたい。
例えワンメであっても。
そして、その日のノルマがクリア出来れば尚更に結構。

        本日の売上;ノルマの113%

2017年3月1日水曜日

2017年2月28日(火)

勤務時間:18:30~08:30

同僚;『明け方に帰宅しても、熟睡できない。寝て直ぐに夜が明けて明るくなってくる。』
などと呑気に話しをした夜遅くにとんでもないお客様に遭遇してしまった。

タクシー乗り場で客待ちしていると、中年カップルが乗られて来た。
目的地を伺うと、
私;<こんな日には嬉しい結構な遠くのお客様だ。>
喜び勇んで発車。
ところが、発車直後から後席でひそひそ話が聞こえてきた。
私;<え。タクシーの中で、乳繰り合っているの。かなわんな。
と思い、当方はなるべく話し掛けるのを控えるのと共にミッションは”O/D OFF”にして出来るだけエンジン音を高くしての走行を心掛けた。
しかし、そうは言っても分岐間近になると、ルートの確認をする事は大事。
要所要所で確認をしつつも、連れの女性を最初にお送りする。
そんな女性のお客様は、ばつの悪そうな顔つきで降りて行かれた。
私;<やはり、後席で何かあったのかな。
勘繰りつつも、最後に男性も目的地に何とか到着。
お客様;『クレジットカードでお願いします。
ここまでは特に問題も無く粛々と手続きをする。
ところが、精算も終わりお客様が降りて行かれようとした時に、
お客様;『汚してしまってすみません。
しかし指摘された後席を見ると、 
私;<ギョエ!!!。凄まじいばかりの茶色の染みが広がっている。>
良く状況を観察していると、
私;<道中が静かだったのは、これが原因か。
もうこうなると言葉も出ない。
そんな様子を見たのか、お客様はタクシーを降りて行かれた。 
私;『それでも、シートカバーを交換すれば何とかなるかな。
と淡い期待を描きつつも帰路に着く。
これが大きな間違いで有る事に、車内清掃の為に戻った車庫で思い知らされた。
私;『シート自体も駄目だ。これでは、このタクシーは使用不能だ。
そんな被害甚大な状況で、この清掃作業に2時間余も要してしまった。
更に最悪な事に、
会社の配車担当;『この車は、数日間は使用不可だね。』
との結論に達した。

そんな状況下でも、ご指名2件に助けられて何とか売上も形になり乗務終了。

私;『しかし、なんだな~。』

        本日の売上;ノルマの71%