私；『え！。日曜日のこんな時間にそんな所へ？。』
何とも不可思議な配車で、本日も始まった。
昼間は多くの人で賑わっている観光施設も、こんな時間では一通りもなく寒い場所に、ポツンとお一人で女性がお待ちになっておられた。
私；『寒い中を大変お待たせ致しました。』
と、そんな行先は、
お客様；『ＩＣを下って行ったところのカラオケ屋さんへ。』
私；＜カラオケ屋は、二か所あるが。＞
更に詳細な場所を確認して発車。
道中、
私；＜地元の人出は無いのかな。＞
と感じさせられるので、地元の宣伝。
そして、カラオケ屋さんに到着して清算を終えると、
私；＜この様なパンフレットもございます。降雪が始まる前に行ける場所もございます。地元の巡回バスもございます。＞
お客様；『ありがとうございます。また、これを参考にして調べてみます。』
と、無事に完結。
そして、近場のＪＲ駅で待機していると、２台口の配車。
既に先着していた車を先頭に配車先のお得意様の会社へ急行。
ここで、
同僚；『ルートは、ＪＲ駅からのルートを行く？。』
このルートの方が、距離は短いがホテルへの進入は逆向きになる。
そこで、
私；『（距離は伸びるが）手前のＩＣからの道から行けばどうでしょう。』
同僚；『そうしよう。』
私；＜このルートの方が、お客様にとっても、わたしにとっても助かる。＞
そんなこんなで、本日の最高額となって約￥３．１Ｋ円で完結。
私；＜こんな単価が続けば、本日のノルマ・クリアも夢じゃない。＞
との願いも虚しく、その後は、やはり日曜日の夜だけ有って、
同僚；『しかし、日曜日にしては動くね。』
とは言うものの
お客様；『今日は、休みのお店が多いね。』
そんな状況下で、会社のタクシー乗り場からお乗りいただいたお客様。
お客様；『〇〇〇区へ。』
私；＜お、こんな暇夜には嬉しい単価になりそう。＞
だが、そこへのルートは複数あるので充分な確認をしてから発車。
その道中、
お客様；『この土日、仲間でゴルフへ行っての帰りでの慰労会だったんですよ。』
私；『そうなんですか。どちらへ行かれたのですか。』
などと会話。
そして、道案内していただきつつ到着。
私；『￥２．３Ｋ円となります。』
すると、１万円札を差し出されてきた。
私；『７，７００円のお釣りとなります。』
すると、
お客様；『７，０００円だけで良いよ。』
私；『いえ、いただき過ぎです。』
と固辞するものの七千円だけをお渡して完結。
最後のお客様がワンメだけで、それ以外は何とかの四桁だったものの、
私；『おいおい、ノンビリと乗務していては、歩合が赤字だ。これは、少しヤル気を出して稼がねばいけないぞ。』
厳しき現実に決意を新たに帰庫。
本日の売上；ノルマの７５％
