2020年2月12日水曜日

2020年2月11日(火)

私;『「締め日までの最後の追い込み」と思っていたのにな。
何とも惨憺たる結末になるとは出庫の時には思ってもいなかった。

こんな様子を見て、
同僚;『タクシー料金がUPしてからお客様が減った感あるね。』
故に、
私;『次の賞与は、厳しそう。』

散々に待った後に遭遇するのは、千円前後のお客様ばかり。
しかも、遥か彼方にお迎えに行っての結末に、
私;『こんな日は、休んだ方が良かった。』

こんな昼間を終えていよいよ夜の部へ突入。
そんな18時頃に、JR駅の2番目で待機していると、1台目がお客様を拾って行き、
私;『イザ、私もお客様を拾って此の場を出たいね。』
と様子を見ていると、
私;『え?。』
何と、千鳥足で小汚い身なりの初期・お爺さんが我がタクシーに向かって視線を向けてフラフラと歩いて来るのを発見。
私;『こりゃー、逃げた方が無難だな。』
が、ここで変な気持ちが沸き起こり、
私;『この人を乗せたら、どんな結末になるかな?。』
興味深々で、ドアをオープン。
しかし、通常ならば、此処で
私;「ありがとうございます。」
と言うところだが、今日は無言。
そして、目的地をお聞きすると、
お客様?;『文化会館の先。』

とのことで出発。
そしてこの先で予想通りの展開になってきた。
私;『間もなく目的地ですが。』
と言うと、
お客様?;『金が無い。』

私;<おうおう、予想通りだな。ならば、逆方向のとんでもなく遠い警察署へ行くか。>
それでも、ダメ元で更に確認。
私;『ご自宅は、此の近くですか。ご自宅は、此の近くでしょうか。』

と聞くと、
お客様?;『この先。』

酔っている人の道案内をいただきつつろ、寄っているので具体的な説明が理解出来ないのでグルグルと回りながらも、何とかご自宅に到着。
すると、この人は、タクシーを勝手に降りてドンドンと自宅へ入って行った。
私;『ここでトンズラされてなるものぞ。』

領収書も持ち家へ我が身も突入。
が、我が身は、玄関先でドアを開けたまま待機。
しかし、この家は、
私;<真新しいね。この人には似つかわしくないね>
とは思いつつも、
私;『お洒落なご自宅ですね。』
と、その方にお声掛けすると、物陰から奥様らしき人が現れて
お客様?(奥様?);『!。』
お客様?(奥様?);『お金も無くて、タクシーに乗って来たの。』私;『タクシー料金は、¥・・・円となりますが、タクシーで¥150円を頂戴しておりますので、残金は千円札をいただきますとお釣りが出ますが。』
と提示。
此処で無事に清算して完結。
勿論、此処で
私;『ありがとうございました。』
笑顔で退去。

教訓。
私;『今回は、回収出来たから良かったが、余計な冒険はしないに限る。』

こんな日の深夜割増時間帯に入っても、
お客様;『多くの店が閉まっているね。』

とのこと。
私;『ハイ。暇な時にはお店は、早仕舞いしますね。』
お客様;『今、製造業の中には、厳しいところもある様だしね。』
私;『その様ですね。お客様の中には、その様に口にされる方もおられます。こんな状況で、呑みに来て帰りにタクシーでは奥様達に怒られますね。』
お客様;『ハハハ。そうだね。』
散々に待ってのワンメが多く、
私;『だめだこりゃ。』

こんな夜に限って、ラストが一番遠くとなり、
私;『こんなのが何本か有ったら本日の売上も違ったのだろうけどね。』
と、ラストは、約4K円にて完結。

私;『ガックシ(泣)。』
泣きの帰庫。

 本日の売上;ノルマの50%

2 件のコメント:

  1. ここで変な気持ちが沸き起こり、
    私;『この人を乗せたら、どんな結末になるかな?。』
    興味深々で、ドアをオープン。

    いいですね!共感できます。

    避ける時と別に
    時たま退屈しのぎ、気晴らしに無用なことする時がありますよね!

    多分、家計を共にしない実の兄弟姉妹と推定します!

    こう言う邪推が面白いのです♪🤣

    返信削除
    返信
    1. もふもふさん、ありがとうございます。

      これが酷い裏目に出ると大変なことになるのですが。
      身なりが見窄らしい人が金を持っている場合もある様ですから、決して外見で人を判断してはいけないですね。

      削除