私;『え?。何か黒くて小さな物が暗い交差点の中にいるぞ!。』
出庫前の始業点呼の時に班長より、
班長;『18時頃にJAの会合終了で大口のご予約があります。食事休憩をずらしてください。』
そんな
私;<私には無縁だね。>
とは思いつつ出庫すると、
配車担当;『ジャンボタクシー、お願い。』
との指示。
しかし、本音は、
私;<ジャンボタクシーは、狭い駐車場の出入りが嫌だから、やりたくないよ。>
とは思いつつも、
了解ボタン
を押下。
行き先は、いつもの外国人研修生のお帰り便。
お迎え先の会社へ向かう道中に出くわしたのが先程の超常現象。
暗い信号機の無い交差点を右折ウィンカーを出しながら進入して右方向を確認していると交差点内に変な異物を発見。
私;『何んだこの黒くて小さな物は!。』
と注視していると、何と腰が直角に曲がったおばあさんが蛍光襷を着けずに暗い交差点内を歩いているのを発見。
私;『おばあさん、こんな暗い所を歩いては駄目だよ。轢かなくて良かった。』
発見が早く危険を回避出来た事に感謝。
その後も狭い路地にも気を付けて走行。
おかげさまで無事故で完結。
そして、完結して直ぐにジャンボタクシーの配車。
配車担当;『JAの会合。』
何と恐れていた配車がきた。
私;<お迎え場所が狭くて嫌なんだよね。>
無事故を目指している我が身にとっては、デカイ車体には避けたい現場。
それでも依頼されたからには無事故を目指して任務を全うへ走行。
だが、予約時間には厳しい地点にいて、しかも、道路が夕方で混雑している。
私;<ならば、少し狭い道路だが、注意して行こう。>
我が思考と行動の不一致を思いつつ急行。
何とか良い場所に着けて待機。
漸く出て来られたお客様を自ら呼び集めて
私;『皆さま、お揃いでしょうか。』
と確認して発車。
ところが、この後にお客様の指示でお客様をお送りして行くと、
私;<え?。此処を入る!。タクシーでも入るのが嫌なのに。>
しかし、周囲に用心しながら走行。
更に、
私;<この雨降りに、こんな急坂を登るの?。この先は、狭い場所でしか転回できないぞ。>
雪降りならば絶対に登れない坂道。
故に、注意しながら走行。
そんなこんなで、
私;<もう、クタクタ。帰りてえな。>
だが、このジャンボタクシー二連荘のおかげで本日の売上も。おかげ様の数値になった。
そんな今夜の通常の乗務は、
私;『1時間待ってワンメか。』
と言う様な寂しさ。
こんな夜に出くわしたお客様。
お客様;『〇〇〇区のXXX。』
しかし、このXXXを私は地区名と思い込み、
私;『旧道を行き、工場の隣りの狭い道を登って行けば宜しいですね。』
と確認すると、
お客様;『そっちは、行きすぎ。』
私;<え?。ならば、何処?。>
泥酔しているお客様なので、真っ当な思考力が効かない。
やむを得ないので会社に確認。
配車担当;『XXXは、地区名?。それとも、会社名?。』
私;<分からないから聞いているのに。>
とは思いつつ、その後に何とか
配車担当;『XXXは、会社名で・・・。』
と調べていただき、
お客様;『分かったならば、後の道案内はしないから、後は運転手さんにお任せ。』
お客様を怒らせるに至らずに何とか、
私;<ここの狭い路地を入れば良いかな。>
検討を付けつつも無事に到着。
すると、千円札2枚を差し出されて、
お客様;『お釣りは、取っといて。』
との意外にお言葉。
お客様;『私を覚えておいて。もう、長くおたくの会社を利用しているから。』
何とも不思議で有り難いお客様。
後で同僚に聞くと、
同僚;『結構、頻繁に乗せているよ。』
との事。
私;『へえ~。私は、これで2回目ぐらいですよ。』
物覚えが悪くなって来た此の年齢。
私;『1年に1回、乗るかどうかのお客様は、覚えられないよ。』
とは言いつつも、本日も無事故で帰庫。
本日の売上;ノルマの131%
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