勤務時間:18:30~08:30
私;『今日は、三連休の中日。どうなることやら。』
と挑んだ通常の日曜日の夜ならば暇な状況で終えるのが、意外な出来事もあり、思わぬ結果となった。
初っ端のお客様は、乗車料金が約二千円弱で完結。
私;『今日も、幸先の良いスタートだ。』
しかし、その次がワンメ。
そして、本日の三本目が、いつものスナックのママさんの定額通勤便。
私;『あれま。厳しい様相を呈して来たぞ。』
それから暫くして、久しぶりに行く旅館への3台口の配車。
到着すると私が3台目。
どう見ても、乗車料金は最低でも3.5千円程は予測される。
1台目が発車。
続いて2台目も発車。
そして、私の順番。
お客様;『一か所、寄ってください。』
私;<おや、嬉しい。>
お一人のお客様を途中で降ろしてから目的地のホテルへご案内。
乗車料金も少し延びて約4千円弱。
後から聞くと、3台口の中の最高額であった。
ところが此の後に、とんでもない悲劇に見舞われる事になった。
お客様をご案内して、
私;『暇そうなタクシー乗り場に着けて休憩しよう。』
と、中心エリアから離れるルートを選択していると、
私;『え?。ここからお迎えに行くの?。途中に誰か居ないの?。』
渋々と了解ボタンを押下して急行。
ところが何と、
私;『誰もいませんが。』
と、会社へ無線を入れると、
配車担当;『悪いね。キャンセルで。』
と、また来た配車が、
私;『え?。ここから又お迎えに行くの?。途中に誰か居ないの?。』
約4km先の焼肉屋へのお迎え。
ところがこれも、
私;『お店の方に探して貰いましたが、歩いて帰った様です。』
怒りも交えながら無線を入れると、
配車担当;『重ね重ねのキャンセル、申し訳ない。』
との返事。
私;<GASが乏しくなって来た時に、何と言う無駄な。この分の稼ぎをどうしてくれるのか。>
この後も、更に1本のキャンセルを喰らい、一日に3本の大きなキャンセル。
私;『駄目だこりゃ。』
流れのリズムが狂うと稼ぎにも影響して、
私;『厳しい売上だな。』
時間も
私;『間も無く割増時間帯の終了だ。』
ポツンとたった一台で客待ちしていると、
私;『あれ?。』
遠くから大きな荷物を幾つも抱えたご婦人集団5人組が、当TAXIを目指して歩いてくるではないか。
それを注視していると、私のTAXIの横に来て、
お客様;『荷物と全員がタクシーに乗りたいのですが。』
と尋ねてきた。
私;『全員が乗るには中型車ですが、お荷物が乗らか難しいですね。』と回答すると、
お客様;『ジャンボタクシーならば乗りますね。どうせ任意保険で降りるお金だから。』
状況をお聞きすると、何と車をぶつけられて、お荷物を抱えての移動になった様である。
しかし、私としては嬉しいお言葉だがお客様にとっては悲しい出来事であるが、早速に会社へ確認。
配車担当;『車は空いているから乗り換えて。』
何とラッキーな出来事に、
私;<こんな事は二度と無い。>
そして、お客様の道案内で、狭い道をジャンボタクシーで彼方此方と回って、乗車料金;¥約一万円余。
私;<他人の不幸で喜ぶのも悲しいが。>
何とも複雑な心境の売上となった。
この後も、登山客をお送りして乗車料金;¥約7千円余。
私;『何とも不思議な一日であった。』
本日の売上;ノルマの165%
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